アメリカンハッスル(詐欺)
映画やドラマで好きな作品はいくつもあります。
特に思い入れがある作品は、何度も繰り返し見るタイプ
そんな話です。
その思い入れのある作品のひとつが「アメリカンハッスル」
1970年代にアトランティックシティで実際に起きた
収賄スキャンダルを題材にしたドラマです。
名優たちがペテン師とFBI捜査官、それに政治家とマフィアに扮して絡むのですが
ここであらすじや種明かしは控えます。
そのかわりお伝えしたいのが
使われている音楽の素晴らしさ。
テンポのよいストーリー展開に合わせたように
際立って効果的に使われています。
例えば主人公たちが、もう後戻りできない悲壮感と覚悟をもって終結するシーンに
エルトン・ジョン/黄昏のレンガ路(Goodbye Yellow Brick Road)
競争社会に疲れて故郷を懐かしみ
来た道を悔いてはいるが新たな旅立ちを決意する名曲です。
このシーン、何度見ても飽きません。
続いて絶体絶命な場面、追い詰められたところで
ビージーズ/傷心の日々( How Can You Mend a Broken Heart?)
もう立ち直れないよ、何とかしてよ とささやく歌声に
グッと心が鷲掴みにされてしまいます。
他にも、虐げられたジェニファーローレンスが意気込む場面で流れる
ポールマッカートニー/死ぬのは奴らだ(Live And Let Die) や
E.L.O./ロング・ブラック・ロード(Long Black Road) など
随所で製作側演出の的確さが垣間見れます。
映画好きはもちろん、音楽好きにも納得の
「アメリカンハッスル」
エンターテイメントの醍醐味が味わえる作品です。