youyakesliderのブログ

夕焼けスライダーのブログです

我が道をゆく秋。


朝晩ずいぶん過ごしやすく、すっかり秋の夜長を感じる日々です。
耳に優しいフォーキーなミュージックが恋しい季節になりました。

今回ご紹介するのは
折に触れては40年以上聴いている大好きな女性アーティスト。

 

まずは、キャロル・キングCarole King
「つづれおり(Tapestry)」


キャロルと言えばコレに限ります。

何せベスト盤やコンピ盤もほぼこのアルバムの曲だらけ。
それくらい名曲揃いというか、捨て曲がない、聴くたびに沁みてくるメロディーです。

ティーンエージャーの頃から活躍していた彼女が
元のご主人ジェリー・ゴフィンと一緒に作ったものの
イマイチだったファーストから一転
ルー・アドラーをプロヂューサーに迎えて作ったのがこのセカンドアルバム。
「君の友だち(You've Got a Friend)」がジェームステイラー、「ナチュラル・ウーマン」がアレサフランクリン、「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」がシュレルズやロバータフラックとカバーされまくりで
メロディメーカーの才能が一気に世に知れた作品です。

中でも「イッツ・トゥー・レイト(It's Too Late)」は、
下の写真の当時の恋人、ジェームステイラーとの別れを綴った曲。

♪手遅れなのよ~、ダーリン、私の中じゃ終わった事なの
と切々と歌うメロディは、彼女のサッパリとした部分が良く出ています。

ま、フラれた優男系ハンサムのジェームステイラーは
その後も付かず離れず、レコーディングやセッションで
キャロルキングをサポートし続けるわけですが・・・・。

悲しいのは未練に駆られたのか、
同じタイプのカーリーサイモン(少し若い)と結婚しちゃったせいで
距離が離れ四半世紀の間
縁がきれてしまった事ですね。(現在は共演多数)

続くサードは「ミュージック」

「It's Going to Take Some Time」なんかはカーペンターズもカバーしたし
「Sweet Season」も軽やかな名曲。

こちらも佳作揃いなんですが、いかんせんタペストリーの完成度が高過ぎでした。

他にもアルバムは数々あれど、私も聴いたことの無いものがほとんど。
しかしながら曲づくりに関しては相変わらず精力的で
映画サントラや、他のアーティストへの提供、リバイバルも。
ふり幅の大きさは意外なところでも出ていて
数多のカバで知られる「ロコモーション」も彼女の作品ですね。

 

 

続いてご紹介したいのが
リッキー・リー・ジョーンズRickie Lee Jones
「浪漫(Rickie Lee Jones)」

軽やかなリズム、ジャージーな雰囲気。
バーの止まり木が似合う大人の世界が広がり、とにかくイキなんです。
「恋するチャック(Chuck E.'s in Love)」や「ヤングブラッド」もイイけれど
「ナイトトレイン」や「カンパニー」、「ラストチャンス・テキサコ」など
スローで泣かせる曲も多い名盤です。


2年半ファンを焦らせて発表したセカンドアルバム
「パイレーツ(Pirates)」これも傑作。

ビニールLPに加えて、なぜかCDも2枚持ってるほど大好きなアルバムです。

1曲目の We Belong Together のイントロから鷲掴みにされるほどのクオリティ。
前作に続き、超一流ミュージシャン(TOTOとかスティリーダンとか)をバックに従えたアレンジは間違いないです。

シンプルながら、カネ掛かってんなぁ~と納得の音。
そう、これはメロディも良いが楽器の音そのものがイイ!
どちらも西海岸系のプロデューサーが関わっていて、抜けのイイ音に仕上がってます。

さてリッキー・リーと好い関係になってたのがトム・ウェイツ
かのセルジュ・ゲンズブールと並んでダミ声ブサイクな2台巨頭の一角です。

ウェイツとはお熱なグルーピーという関係
完全にシトネ中心の交わりだったようで
コチラは何のクレジットもされず(あのダミ声じゃ無理か:笑
音楽的影響というよりは交友関係で影響を与えたようです。
コチラの写真が物語ってますね。

優れた女性アーティストの影にオトコ有り。
ジョニ・ミッチェルパティ・スミスシェリル・クロウ
イロイロあっても我が道をゆく。
やっぱり秋の女性は強い。

 

画像の一部 pinterest より転載
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