youyakesliderのブログ

夕焼けスライダーのブログです

夏の終わり

このひまわりの品種は
サンリッチなのかミス・サンシャインなのか。
サン○○○とかが多いミニひまわりを正確に答えられる人は
そうそう多くないはず。

 

いずれにしてもこの時期に見るひまわりは
夏の終わりを告げるようで
暑い頃を懐かしむような物憂げな可愛いさが魅力です。

さて、夏の終わり と聞いて何を思い浮かべるでしょう。


直太朗の歌声や、瀬戸内晴美の小説
満島ひかりさんの同名映画もありましたし
ちょっとマニアな仏映画を思い浮かべる方も。

 

いずれにせよちょっと物悲しく
名残り惜しさがテーマになっていますね。

 

食いしん坊な私は
夏の終わりと言えば「肴豆(さかなまめ)」
今年の枝豆シーズン終了を告げる貴重な味です。

マメ本来の風味が強く
いつもより少しだけ塩を効かせると
ビールというよりは、日本酒やウイスキーが似合う秋の味
収穫量が少なくあっという間に品切れになります。

8月の渇ききった猛暑から一転
ゲリラ豪雨に強風・竜巻と天気の安定しない新潟ですが
太陽の恩恵を名残り惜しみながらいただいてます。

 

そんな昨日、豪雨の中フラリと用事に出かけたら
あら、東の空に虹が。


明日は晴れるとイイな。
そして今日も肴豆が売り場に並んでいるとイイな。

そんな事を思っていると駐車場の向こうから
「早く、早く!」とお母さんの声が。

ピシャピシャと走る子供の靴音が
秋雨の水たまりに融けていきました。

我が道をゆく秋。


朝晩ずいぶん過ごしやすく、すっかり秋の夜長を感じる日々です。
耳に優しいフォーキーなミュージックが恋しい季節になりました。

今回ご紹介するのは
折に触れては40年以上聴いている大好きな女性アーティスト。

 

まずは、キャロル・キングCarole King
「つづれおり(Tapestry)」


キャロルと言えばコレに限ります。

何せベスト盤やコンピ盤もほぼこのアルバムの曲だらけ。
それくらい名曲揃いというか、捨て曲がない、聴くたびに沁みてくるメロディーです。

ティーンエージャーの頃から活躍していた彼女が
元のご主人ジェリー・ゴフィンと一緒に作ったものの
イマイチだったファーストから一転
ルー・アドラーをプロヂューサーに迎えて作ったのがこのセカンドアルバム。
「君の友だち(You've Got a Friend)」がジェームステイラー、「ナチュラル・ウーマン」がアレサフランクリン、「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」がシュレルズやロバータフラックとカバーされまくりで
メロディメーカーの才能が一気に世に知れた作品です。

中でも「イッツ・トゥー・レイト(It's Too Late)」は、
下の写真の当時の恋人、ジェームステイラーとの別れを綴った曲。

♪手遅れなのよ~、ダーリン、私の中じゃ終わった事なの
と切々と歌うメロディは、彼女のサッパリとした部分が良く出ています。

ま、フラれた優男系ハンサムのジェームステイラーは
その後も付かず離れず、レコーディングやセッションで
キャロルキングをサポートし続けるわけですが・・・・。

悲しいのは未練に駆られたのか、
同じタイプのカーリーサイモン(少し若い)と結婚しちゃったせいで
距離が離れ四半世紀の間
縁がきれてしまった事ですね。(現在は共演多数)

続くサードは「ミュージック」

「It's Going to Take Some Time」なんかはカーペンターズもカバーしたし
「Sweet Season」も軽やかな名曲。

こちらも佳作揃いなんですが、いかんせんタペストリーの完成度が高過ぎでした。

他にもアルバムは数々あれど、私も聴いたことの無いものがほとんど。
しかしながら曲づくりに関しては相変わらず精力的で
映画サントラや、他のアーティストへの提供、リバイバルも。
ふり幅の大きさは意外なところでも出ていて
数多のカバで知られる「ロコモーション」も彼女の作品ですね。

 

 

続いてご紹介したいのが
リッキー・リー・ジョーンズRickie Lee Jones
「浪漫(Rickie Lee Jones)」

軽やかなリズム、ジャージーな雰囲気。
バーの止まり木が似合う大人の世界が広がり、とにかくイキなんです。
「恋するチャック(Chuck E.'s in Love)」や「ヤングブラッド」もイイけれど
「ナイトトレイン」や「カンパニー」、「ラストチャンス・テキサコ」など
スローで泣かせる曲も多い名盤です。


2年半ファンを焦らせて発表したセカンドアルバム
「パイレーツ(Pirates)」これも傑作。

ビニールLPに加えて、なぜかCDも2枚持ってるほど大好きなアルバムです。

1曲目の We Belong Together のイントロから鷲掴みにされるほどのクオリティ。
前作に続き、超一流ミュージシャン(TOTOとかスティリーダンとか)をバックに従えたアレンジは間違いないです。

シンプルながら、カネ掛かってんなぁ~と納得の音。
そう、これはメロディも良いが楽器の音そのものがイイ!
どちらも西海岸系のプロデューサーが関わっていて、抜けのイイ音に仕上がってます。

さてリッキー・リーと好い関係になってたのがトム・ウェイツ
かのセルジュ・ゲンズブールと並んでダミ声ブサイクな2台巨頭の一角です。

ウェイツとはお熱なグルーピーという関係
完全にシトネ中心の交わりだったようで
コチラは何のクレジットもされず(あのダミ声じゃ無理か:笑
音楽的影響というよりは交友関係で影響を与えたようです。
コチラの写真が物語ってますね。

優れた女性アーティストの影にオトコ有り。
ジョニ・ミッチェルパティ・スミスシェリル・クロウ
イロイロあっても我が道をゆく。
やっぱり秋の女性は強い。

 

画像の一部 pinterest より転載
https://www.pinterest.jp/

君の名は?

散歩中に道端で咲いていた白い花。

何だろう? キク科っぽい花びらだけど
葉っぱが丸くキク科らしくない。
それに、花がこれでもか!と主張するヒナギク系統にしては
茎が短く太い。

 


梅雨時になってくると紫系のアジサイやアヤメ類
クレマチス、キキョウ、つゆ草などが目につくけれど
案外白い花も多いと気付きます。

 


カサブランカなどのユリやボタン、カラーは大ぶりな代表
マーガレットに取って代わりそうなノースポール
表題の写真のようなデイジー類は小さく可憐な一族。
花木なら、ヤマボウシやアカシア、フジなどでしょうか。
こちらは薫り豊かな八重のクチナシですね。

 

サイズ的には大き目のデイジー
こんな品種もあるのかと思っていましたが
帰ってネットの画像検索で調べてみると
"ガザニア" それも寒さに強い宿根ガザニアらしい。

 

南アフリカ原産とか。
様々な生き物の外来種問題はありますが、
これも自然の摂理でしょう。
お花界隈では路傍からダイバーシティが進んでいるようです。

海街diaryと綾瀬はるかと長澤まさみ

是枝裕和監督の最新作『怪物』公開に合わせて
私の大好きな『海街diary』が6月3日夜9時よりフジテレビ系で放映されるそうです。

ということで、緊急に乗っかって『海街diary』応援ブログです。
※画像は肖像権がありますがあえて応援の意味で掲載しました

舞台は鎌倉。
狭い道、坂道、海沿いの逃げ場のない134号線の湘南海岸など
アクティブな撮影には適さない土地柄か、
江ノ電や自転車は出てきてもクルマはほとんど出てきません。


物語は吉田秋生さんの漫画が原作で
四姉妹の成長とこれからの家族のカタチを描いた
ホームドラマ風なタッチで進んでいきます。


広瀬すずさんが一躍脚光を浴びた作品ですが
私はむしろ、綾瀬はるかさんと長澤まさみさんの個性が光った
貴重な作品だと思っています。


どちらも「世界の中心で、愛をさけぶ」でグッと伸びた女優さん。
長澤まさみさんは映画で、綾瀬はるかさんはTVドラマ版です(公開順)
今や東宝芸能の筆頭であり、かたやホリプロの大看板。
当然主演映画・ドラマは目白押しで役柄は様々、
2004年から今まで、そして今後10数年は不動の人気を保つだろう
芸能界の大女優2人です。


顔カタチは違えど、2人の個性の違いは一体何か。
それが如実に表れているのが、この『海街diary』なんです。
※ちなみに共演作はこれっきり(惜

芯があって少し古風な長女が綾瀬はるか
ドライで奔放だけど憎めないのが次女役の長澤まさみ
という的を得たキャスティング。


双方ともに素晴らしい演技で、存在感を見せつけるのですが
中でも四姉妹が一緒に写るシーンでの掛け合いが
ハイライトです。

かねてから私は、綾瀬はるかさんを
喜怒哀楽で言うと「怒り」と「哀れ」の表現が抜群だけど
「喜び」が少し足りない。


一方の長澤まさみさんは「喜び」「楽み」の演技が抜群だけど
「哀れ」がもうひとつ、と思っていました。


まさにこの映画で、そんな印象が決定づけられた思いでした。


広瀬すずさん、夏帆さん、樹木希林さん、大竹しのぶさん、風吹ジュンさん
数々の名女優さんたちに囲まれて、一層その個性が際立った感じがあります。
山間い(花巻)の盆地を鎌倉の海を臨む景色に見立てるシーン、
庭の梅の実を採集するシーン、
2人は出ていないけど桜咲く丘を駆け抜ける二人乗り自転車

(わざわざ桜の季節まで待って撮影したらしい)
どれも心に沁みてくる名場面です。
美しい風景の中で、それぞれに成長してゆく四姉妹のロードムービー

私にとって子供の頃から苦手というかイマイチピンとこなかった
淡々としたホームドラマというジャンルが
愛おしいヒューマンカテゴリーへと変わり

その深い魅力を再発見させてくれた『海街diary
初めて知ったという方はもちろん
「もう何度か観たよ」「DVDも持ってるよ」という方ももう一度。
日本の映画史に残る名作だと思いますよ。

 

2023.0603追記
エンドロールをはじめ、余韻を残す部分や
何気ないシーンなどが上手くカットされていて
編集された方の苦労が手に取るように判りました。
きっと近々、ノーカット版をまた観ると思います。
それほど観る度に深まる映画です。

 

 

※関係者からの依頼があれば画像削除いたしますのでその際はお申し出ください。

Middle man / Boz Scaggs

ほとんどのオッサンはAORが好きです。
特にバブルを経験したくらいの年代にとっては
避けては通れないムーブメントでした。

 

AORは当時、アダルト・オリエンテッド・ロックの略でしたが
今では「A」がアルバムの略になってるみたい。
もっとも海外ではそんな言い方はしてないらしく
ジャンルでくくるとすれば「クルージン・ミュージック」と
呼ばれているらしい。
ボズ・スキャッグスがインタヴューでその言い方が気に入ってないと答えていた

 

70年代後半から注目されたこのジャンル
俄然知名度が上がったのが
同じくボズの「シルク・ディグリーズ」
これです。


こちらも佳作揃いの大ヒットアルバムで
甘く伸びやかな歌声とゆったりと流れるリズム
当時のクルマ、トヨタクレスタ(初代ツートン)のCM曲や
聞き覚えのある懐かしい曲が入っていたりと
オッサン・ホイホイな内容になっています。

この後「ダウン・トゥー・ゼン・レフト」をプチヒットさせて
1980年に満を持して出したのがこの『ミドルマン
いつものボズ調でアップテンポとメロウなスローナンバーが
イイ感じで入っていて聴き飽きません。
ちなみにですが、このアルバムでバックを務めた
スタジオミュージシャン
後に「TOTO」となって人気を得る事になるとは
初めて聴いた時には想像もつきませんでした。

高校時代に友人の I クンの影響で聴き始め
「何!? 知らないの?」と上から目線でレコードを貸してくれた事を
聴くたびに連想してしまいます。

2000年前後から再び活発に活動をしているみたいで
生で聴ける日がくるといいな、といつも思っています。
独特の歌声なので好き嫌いがありそうですが
オッサン入門用としてぜひ。

先月の末に、同じAORの盟主だった
ボビー・コールドウェルが亡くなってしまいとても残念です。
彼の素敵なアルバムの数々は別な機会に。



凛として美しい

人間も年季が嵩んでくると
思いがけないことや普通じゃないことなど
いろいろありますね。

 

詳しくは書きませんが
春めいてきた折角の弥生三月
ほとんど楽しめませんでした。

まぁこれも仕方ない。
長年のツケなのか何かの啓示なんでしょう。
そう思って前向きに捉えていきましょう。

新潟の桜は早く咲いたぶん
散るのも早かったですね。
そんな中、ある方から桜の品種を教えてもらい
ソメイヨシノと八重(ひとくくりに)しか
知らなかった私には新鮮でした。

「紅豊(ベニユタカ)」だそうです。
確かに赤みが強いし
花びらが八重咲でみっちりしてますね。
紅豊、凛として美しいです。

15の春

ようやく春が近づいてきました。
ガレージで眠っていた自転車たちの出番です。

これはGIOSというメーカーのミニベロ FIGARO という車種です。
ミニベロは小さな自転車という意味ですが
日本では20インチ程度の車輪を持つスポーティな自転車
という意味でつかわれる事が多いです。

一般的なママチャリが26インチ
ロードバイクと呼ばれるスポーツタイプが700C(≒28インチ)
ですので、パッと見ちょっと可愛いタイヤサイズです。

乗り始めてから随分と時間が過ぎて
この春から15年目です。
良い機会なので、
購入後に交換していった箇所を記録してみます。

まずはサドル。
これはオリジナルが硬すぎたので
ブルックスのB17という革サドルに変更しました。
買って数日後だったと思います。
そしてサドルバッグをプラスして
パンクキットや非常食を携帯するように。

次は1~2年くらい経って
ポジションが固まってきた頃に
ハンドル幅を狭くカット
次いでステムを長いモノに交換。

ブレーキは元々テクトロが付いていましたが
効きが甘いのでシマノ製のティアグラ、後に105に換装。

途中にリアのスプロケを少し良いモノに変えたり
減った歯(スプロケギア)や7sチェーン
ディレーラのプーリーや細かい部品を交換したりと
わずかづつ補修を重ねてきた感じです。
そう言えばタイヤは3セット、チューブは何セット目だろうか。


主要部品をグレードアップしたり
2×11速化、ドロハン化、軽量ホイールも
考えが浮かばなかったと言えば嘘になりますが
その都度何となくコレで良い、と
踏ん切りをつけて折りあってきたミニベロです。
一時は通勤にも使ってましたしね。

 

15年目の春を無事に迎えて
またお散歩ライドや買い物ライドに付き合ってもらいましょう。
普段着で乗れる相棒、今年もよろしく。

 


そんな感慨にふけって
ふと西の空を見上げたら
木星と金星が仲良くランデブーしていました。


久しぶりに暖かな日差しで
いい一日でした。
痛めた腰の具合も上向きになりそうです。