youyakesliderのブログ

夕焼けスライダーのブログです

...Nothing Like the Sun / STING

スティングのスタジオアルバム2作目
自信に満ちた彼自信の最高傑作じゃないかと思っています。
30年以上経った今でも何度も聴き返す
それほどまでに大好きなアルバムです。

前作のブルータートルの夢で
ブランフォード・マルサリス やオマー・ハキムといった
かねてから望んでいたジャズプレーヤーとのセッションが
うまく実を結んで出来たセカンドエディション。
そんな位置づけと捉える方も。

 

かつてスティングは
「スティングというジャンルの音楽を作っていきたい」
と語っていましたが、それがまさにこの時期です。
ところがギル・エヴァンス が参加したこのアルバムが
あまりにも偉大だったおかげで
これ以降3年間は制作活動が出来なかったと言われています。

 

一見するとヒットした「Englishman in New York」や
We'll Be Together」に
目が行きがちな曲構成ですが
私は「They Dance Alone」「Fragile」「Sister Moon」など
静かで沁みる感じの曲が好きです。
漂っているのは"孤独"と"慈愛"
白くシンプルなモノクロのジャケットにも
そんな内省的な雰囲気が良く出ています。

 

特筆すべき点がもうひとつ
この当時は珍しかった(実は今でも珍しい)デジタルマスター録音
元からデジタル録音され、デジタルミキシングされているので
これ以上にもこれ以下にもならない音だということです。
つまりリマスタリングが無意味というか
原音の響きは変えようがない潔さ。
最初に聴いた時に感じたクリアさは
いつ聴いても全く変わりません。

私の当時からの愛聴盤なので
自宅用と外出用(主にクルマ)と2枚常備しているほど。
発売されたのも確か晩秋だったと思います。
今の季節にピッタリですので
ぜひ一度ご視聴ください。

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