youyakesliderのブログ

夕焼けスライダーのブログです

あたり前の風景、でも大切な風景。

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聖ヶ鼻(柏崎市

映画「Sweet Rain 死神の精度」のラストシーンで金城武富司純子が語り合う場面で出てくるセリフです。

金城扮する千葉(死神)と死期を悟った老女・藤木(富司)が到達した心の風景は、こんな見晴らしの良い聖ヶ鼻(ひじりがはな)岬で撮影されました。

 

伊坂幸太郎の原作も良かったですが、映画も犬のディアちゃんがアクセントになってとても素敵な仕上がりでした。少々ネタバレですが、彼らは二度目の邂逅で再び一緒の時を過ごすのです。孫に会いたいけれどジンクスが引っかかって会えない富司。一途な女の気の強さと離れて暮らす息子と孫を見守る母性が同居した演技は素晴らしいものでした。その舞台、ひまわりという小さな美容室が建っていた丘は、残念ながら2007年の中越沖地震によって崩れてしまいました。しかしこの眺望と映画の記憶はいつまでも心の片隅に残っています。

 

 

眼下に見える信越本線の駅は「米山駅」。
ここも波打ち際ですが2つ北側には日本一海に近い「青海川駅」もあります。
この駅はドラマでも度々登場する海を臨むホームが有名ですね。

 

前日の暴風雨が去って済んだ光が射した夕焼け。
雲ひとつひとつの動きがまるで命のつながりを現しているようでした。

 

※「死神の精度」ラストシーンはこの風景の右手、灯台跡へ少し登ったところにあります。