オシャレな空は意外と広い
自転車に乗れない今夏、いちばん心に残った夕焼け。
それは近所の新興住宅地で見た景色だった。
最近開発される宅地はどこもスーパーなどの商業施設とセットで
あらかじめ利便性が確保されている場合が多い。
こんな田圃の真ん中なのに、妙に浮ついたような場違いを感じるスポットだ。
こんな場所にくると、いつもある種の思いが頭をよぎる。
ココ、100年後はどうなっているのだろう。
今あるいは10年間くらいは、ここで素敵な暮らしがおくれるだろうし
オシャレで便利でセレブ気分も味わえるかもしれない。
華やかで都合の良い暮らし。
入り組んだ区割りや、狭い道路、うっとうしい地域習慣もない。
ただの僻みなので、実際住んでいる方の癇に障ったらごめんなさい。
うらやましいなぁと思う一方で、どことなく悲しみを覚えてしまう。
そんな場所で出会った、夢のような夕焼け。
あぁ、空が広いってイイことだな。
それだけで住む価値があるってことか、と気づかせてくれた。
夕焼けスライダー、そろそろ復活ですね。