幸せの黄色

ヴィットリオ・デ・シーカの「ひまわり」という映画
大好きで何度も繰り返し観ている1本です。

ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ
それにリュドミラ・サベリーエワがつむぎ出す
戦争の悲劇を描いた作品です。

その中で卵2ダースを使ったオムレツを作って食べる場面があります。
結婚直後の若い2人そのまま
幸せ感がにじみ出ている印象的なシーンでした。

冒頭の写真は、弥彦神社近くの「吉田屋」さんで
何気なくサイドオーダーした、だし巻き卵。
きっと参拝直後で晴れがましい気分だったんだと思います。
熱々で出汁が効いていてふんわりと美味しい。
ボリュームはおそらく4～8人前で
幸せな黄色は、そのひまわりのオムレツを思い出します。
4人連れでしたので、ホクホクと平らげる事ができました。

ところで弥彦神社、好きなところはいくつもありますが
食以外だと私は狛犬が好きで気に入っています。

こちらが本殿から見て左の阿形。

そして右手の吽形。

良く陽が当たり凛々しい阿形と
日陰に耐える強い吽形。
一対になった獅子とも龍とも見える存在に
神様が鎮座する結界を意識させられてしまいます。

でも天邪鬼な私なら
時々こっそりと入れ替えたりしそうです。
逆の立場を体験すると
今まで感じなかった視点を知り視野が広がる。

そんなお互いを気遣える世界があれば
ひまわりのような戦争の悲劇は起こらなかったのに・・・
そんな想像をしていました。

幸せの卵焼き、クセになりそうです。