夕焼けへの熱情

秋は素晴らしい夕焼けに出逢うチャンスの季節だ。
ウロコ雲、いわし雲、羊雲。
いずれも変わりやすい秋の空の象徴だ。
加えて流れるようなスジ雲や、時間によっては飛行機雲が彩る
演出過剰ともいえる華やかさだ。
左奥に見えているのは角田山。
花の山として知られ、新潟平野と日本海の境界にそびえる休火山だ。
400mほどの標高と数多の整備されたルートがある山なので、
いつもハイカーで賑わっている。
登ると新潟平野が一望できる見晴らし台や
ルート途中で海や灯台も見えたりと変化に富むのが人気の秘密だ。

夕焼けを眺めていると表情を随分変えることに気づく。
上の写真の3分後はこんな感じだ。
足音を忍ばせながら宵闇が少しづつ覆っていき
水平線の輝きが次第に衰えていき、ある瞬間から急速に冷めていく。
まるで、恋から冷めていく男女の情熱のようだといつも思う。
二度と巡り会わないだろう人間の行動に比べれば
夕陽は毎日巡ってくる律儀な恋人だ。
暫しの別れを惜しんで、また明日と言っているようにも思える。
夕焼けへの熱情は当分覚めそうにない。